下記は、ネットからコピーさせていただきました。
明治の偉人として福沢諭吉という人がいましたね。福沢諭吉が書いた有名な本に、
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」という「学問すすめ」があります。この本の中に「心訓」というすばらしい言葉があります。この中に、皆さんの心をうつ言葉があればすばらしいと思います。
ア 世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯貫く(つらぬく)仕事を持つことです。
イ 世の中で一番みじめ(惨め)なことは、人間として教養のないことです。
ウ 世の中で一番寂しいことは、する仕事のないことです。
エ 世の中で一番みにくいことは、人の生活をうらやむことです。
オ 世の中で一番尊いことは、人のために奉仕し、決して恩にきせないことです。
カ 世の中で一番美しいことは、すべてのものに愛情を持つことです。
キ 世の中で一番悲しいことは、嘘をつくことです。
(学問のすすめ「心訓」より)
福沢諭吉は西洋で自由と平等を学んだ。
日本の封建主義的身分差別を嫌悪していた諭吉は、この平等思想に新鮮な感動を覚えた。人間は生まれながらに平等であるという信念を持つにいたる。しかし現実ははなはだ不平等である。この差は何か。学んだか学ばなかったかで決まる。諭吉の教育への情熱は、この平等と不平等の差を埋め合わせることに傾けられた。
福沢諭吉の好きな言葉は「独立自尊」であった。
独立の気力のない者は必ず人に依頼する。人に依頼する者は必ず人を恐れる。人を恐れるものは必ず人にへつらう。そして人にへつらうことによって、時に悪事をなすことになる。独立心の欠如が結果として、不自由と不平等を生み出す。学ぶことの目的は、まずは独立心の涵養である。諭吉はこう考えていたのである。
諭吉の平等主義は、単に人と人との関係においてとどまらない。
国と国との関係においても、同様に支配、被支配のない平等の関係を考えていた。その前提が独立であることは言うまでもない。人には独立心が必要であると同様に、国家は独立が存在の前提である。このことの意義を諭吉は慶応義塾において、若者たちに火のように説き続けたのである。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P11より
非常に有名な言葉です。ただし、福沢諭吉が言いたかったのは、みんなが平等、ということではありません。
平等なはずなのに、貧富の差があるのはなぜか?それは、学問をしているか、していないか、その差がそのまま貧富の差になっているからだ。だから、学問をしなさい、というのが、彼の主張です。それゆえ、タイトルが『学問のすすめ』なのです(^^)。
「人は生まれながらにして貴賤貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P12より
言葉としては、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」だけ、広まってしまっています。でも、福沢諭吉が言いたかったのは、「ただ学問を勤めて」いるかどうかだけがポイントだから、学問してほしい、ということです。そうじゃないと、本の題名と合いませんよね(^^;)。
「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、 人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P32より
『学問のすすめ』の主張は、2つあります。1つは、学問をすすめるということ。そしてもう1つは、“独立”ということです。この本は、明治時代前半の大ベストセラーですが、欧米に対抗意識を持っていた時代だからこそ、“一身独立、一国独立”というキーワードが人心をつかんだようです。
「愛国の意あらん者は、官私を問わず先ず自己の独立をはかり、余力あらば他人の独立を助け成すべし」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P32より
まず、自分が独立する。そのうえで、他の人の独立をサポートする。そのようにして、日本全体を独立させていくのだ、というのが福沢諭吉の主張です。だからこそ、彼は国立ではない私立の大学を作り、他の人の独立と国の独立をサポートすべく、自らその手本を国民に示したのでしょうね…(^^;)。
「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P49より
進んでいるか、退いているか、そのどちらかしかない。分かりやすくて、進むしかない、と思える言葉です(^^)。
「見込みあればこれを試みざるべからず。未だ試みずして先ずその成否を疑う者は、これを勇者というべからず」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P44より
とにかくやってみる。やる前から、あれこれ言わない。偉人といわれる人には、必ず行動が伴っていますが、福沢諭吉もまた、行動する信念を持っていたようですネ(^^)。
「読書は学問の術なり、学問は事をなすの術なり」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P52より
この言葉を逆に考えると、事をなすには、読書をすることが必須の条件となります。やっぱり、読書は大事ですね(^^)(自分が読書を好きなだけですが…)。
「学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P97より
やるからには、大いにやる。二度とない人生ですから、そんな生き方を選んでいきたいな…と思います(^^)。
「学問の本趣意は読書のみにあらずして精神の働きに在り」
出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P107より
「精神の働き」。やはり、そこに行きつくのか…と、しみじみ感じます。モチベーションを上げ、精神の高揚をはかる。そういった心の成長・働きにつながることが、学問で最も大事なことのようです(^^)。