人気ブログランキング | 話題のタグを見る

シュ色



緑水と鴨

緑水と鴨_c0029207_1361987.jpg

# by syu_iro | 2005-10-03 13:01

初秋の立山



初秋の立山_c0029207_19522861.jpg
初秋の立山_c0029207_19514661.jpg
初秋の立山_c0029207_1952337.jpg
初秋の立山_c0029207_1954466.jpg

# by syu_iro | 2005-09-27 12:58

死の壁

第一章なぜ人を殺してはいけないか

中国の有人宇宙船は快挙か
なぜ人を殺してはいけないか、という問いを一時期よく目にしました。特に神戸で十四歳の少年が連続殺人で捕まった頃に多かったようです。それについて私なりの答えを述べます。
ここでいったん、ロケットの話に飛びます。
 二〇〇三年、中国が有人宇宙船の発射に成功した、と各新聞が一面で取り上げていました。基本的には快挙として扱われていたようです。
 しかし、飛ぶだけなら蠅でも飛ぶわけです。
 あんなにでっかい物が飛んだ。そして狙った通りのところに届いた。それでみんながびっくりしている。驚くのが当然のように思われるかもしれないが、果たしてそうでしょうか。
 よく考えてみれば、蠅でもかでも飛ぶのです。それも自分たちの思った通りのところに着陸する。計算通りにしか飛ばないロケットとどちらが凄いのか。そういわれて悔しかったら実際に蠅や蚊を作ってみろ、といいたくなります。
 宇宙ロケットは非常に複雑に見えて実はきわめて単純なシステムです。人間は計画して、その通りに事が進んだら、それはそれではごく嬉しいことかもしれません。
でも、それで得意になっている奴に、「計算がいくらうまくできるといって自慢しても、あんた、自分の告別式の日だって知らないじゃないか」といったらどうでしょう。言い返せないのではないでしょうか。
  そんなこと分からない人間が、あの程度の計算ができたといって喜んでいるのが現代文明というものの正体です。それで平気で蠅や蚊を叩き潰している。
  人がなぜ人を殺してはいけないか。そのひとつの答えがここにあるのです。

殺すのは簡単
人は青酸カリ(氰化钾)で殺すことができます。出刃包丁で殺すこともできます。「吸血鬼」(きゅうけつき)に出てくるみたいに、木の杭(くい)のような原始的な道具だって上手に心臓に打ち込めば殺すころができるわけです。
  簡単に人間を殺すことができるこの青酸カリや出刃包丁や木の杭といったものが、人間と比べたらどれ単純なつくりのものか。
  システムというのは非常に高度な仕組みになっている一方で、要領よくやれば、きわめて簡単に壊したら、殺したりすることができるのです(ここでいう「システム」については後で説明をします。ここでは人間も含む自然や環境のことだと思ってください。)
  だからこそ仏教では「生きているものを殺してはいけない」ということになるのです。殺すのはきわめて単純な作業です。システムを壊すのはきわめて簡単。でも、そのシステムを「お前作ってみろ」といわれた瞬間に、まったく手も足も出ないということが分かるはずです。
  つきまで人間がいけるといって威張る。いまやそういうことは理論的には難しいことではなくなっています。でも蠅や蚊を作ってみろ、といわれたら、そのとたんにお手上げになるのです。理屈すらよく分からないのです。

あともどりできない
現代の人間というのは精密な時計を分解している子供のようなものではないでしょうか。分解して部品を全部机の上に並べてみる。それは子供にだってできます。
私は子供のときに、家にあった高級な時計を分解したことがあります。昔からこだわるほうだったというか、とにかくどんな風になっているのかと、一つ一つ丁寧に分解していった。
机の上に全部の部品を並べるまではよかったのです。さて、その分解が終わったところで気づきました。これをどう戻せばいいんだろうか、と。もうお手上げです。
第二次大戦後、冷戦時代に米ソでどんどん核ミサイルを作った。気づいたらとんでもない数になっていました。
それを、冷戦終結後に二年間で二万発減らそうという話になった。ところが実際の処理は一ヶ月に数発しかできません。とてもじゃないけれど、二万発なんて無理だとなる。
自分たちで安全に壊すことすらできないものを作って一体どうするのでしょう。正気の沙汰ではありません。漫画です。
中国が有人宇宙筆耕に成功したというのも似た類の話ではないでしょうか。ところが、これを新聞によっては大変な偉業のように書き立てます。まあ中国人がそれで喜ぶのはいいでしょう。結構なことです。これでもう誰もあの国を発展途上国だとか、まさかODAが必要な国だとは思わなくなるかもしれません。
ただし、この喜び方というのは恐ろしく時代遅れだとは思うのです。巨大な三峡ダムを造るとか何とかいうのも似たようなものです。日本では、もうダムなんか作るべきじゃないという考え方が主流になってきているのですから。
中国ほどの伝統のある古い国ならば、「うちはアメリカやロシアみたいに、ロケットなんてつまらないものは飛ばしません。」くらいのことを言えなかったものでしょうか。もちろん、日本が今から焦って同じ路線で走って、有人宇宙船を飛ばしたりする必要はまったくないのは言うまでもありません。
~つづく~
# by syu_iro | 2005-08-30 18:20

「死の壁」

人生の最終解答

ただし、人生で唯一つ確実なことがあります。
人生の最終回答は「死ぬこと」だということです。
これだけは間違いない。過去に死ななかった人はいません。
人間の致死率は100%なのです。
ガンの五年生存率が何パーセントだ、SARSの死亡率が何パーセントだと世間では騒いでいますが、その比ではないのです。
ところが、そのへんを勘違いしている人が非常に多い。現代人は皆、人は必ず死ぬということを分かっていると思い込んでいるけれども、どこまで本気で考えた末に分かっていると感じているのかは甚だ怪しいように思えます。
~つづく~
# by syu_iro | 2005-08-29 18:22

「死の壁」

序章「バカの壁」の向こう側
どうすればいいんでしょうか

「バカの壁」という本について、随分たくさんの取材を受けました。そうした取材のなかで、非常に多かった質問の一つが「じゃあ、結局どうすればいいんでしょうか」という類のものでした。たとえば「あなたは“からだを使え”と書いているが、具体的には何をすればいいんですか」という質問です。本来ならば、それは自分で考えてください、ということなのです。正解は人によってそれぞれ違うのですし、それを全部言葉で言えるのならば、身体を使う必要はないのですから。

しかし、それでも繰り返し聞かれる。面倒くさいので、とりあえず「参勤交代を国で推奨すべし」と提案してみました。都会の人間が一年のうち一定期間、必ず田舎で暮らすことを法律で義務付けよ、という提案です。
日本人は勤勉だから、本人の自由ということにしておくと、誰も職場から離れようとしない。「僕が休んでいる間にあいつが抜け駆けするんじゃないか」となる。だから義務にしてしまえ、というわけでエス。そうすれば少なくとも身体を使うだろうし、自然に触れ合う。きっと何かが変わるでしょう。
それで何が変わりますか、何が分かりますか、と聞かれても、とりあえずやってみろとしか言いようがありません。ただし、身体を動かすことで必ずその人は変わってきます。不況だ何だといっていますが、それは考えが煮詰まっているからだという緬が少なからずあります。身体を浮かすことで、確実に脳にも影響があります。そして考え方が変わってくるはずです。とはいえ、別にこれが結ういつの正解だというつもりはまったくありあせん。単に一つの提案に過ぎないのです。
分からないから面白い
「バカの壁」の中で「人生の問題に正解はない」と書きました。その答えを求める行為それ自体に意味がある、ということも書いた。しかし、それだけでは承知してもらえないようです。
そもそも本に書いてあることを全部絶対正しいなんて思わないでくれと常々言っているのですが、真面目な人はそれだけで怒るようです。
テレビの取材を受けている際に、私が長い間調べているゾウムシの生殖器の写真を見せました。大雑把に見ればほとんど同じ見た目のゾウムシです。おそらく、興味のないひとにはまったく同じにしか見えないでしょう。しかし、それぞれの生殖器の形が生息地等によってかなり異なる。あるものは人間のペニスに似ているし、あるものはニ股に分かれていたりする。細かく見れば驚くほどバラエティに富んでいるのが分かります。それを見せたとき、取材にきている方は、「はあ、それでこれを調べて一体何が分かるのでしょうか」と聞いてきました。それに対しての答えはこうです。「何が分かるか分かっていたら、調べても仕方がないでしょう。分からないから面白いんじゃないでしょうか」。
私は最近、「バカの壁」bの向こうにはロマンがあるというようにしています。壁があることは仕方がありません。それで諦めがついて気がわくになることもあります。
その一方で、何かの拍子、例えば経験や学問などによって壁が壊れることもあります。そのときに、向こう側にこれまでみたことがないような新しい世界が広がっているかもしれません。それはロマンではないでしょうか。
ところが、どうも[正解がない]ということに非常に不安や不満を感じる方が多いようです。要するに「調べれば分かる」「見れば分かる」と勝手に思い込んでいるのです。
しかし、実際には何でも「調べれば分かる」「見れば分かる」というようなことはありません。もちろん話せばなんでも分かりあえるということもありません。
~つづく~
# by syu_iro | 2005-08-11 12:47


私が撮った写真など

by syu_iro
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
よこそう!
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧